「ステンドグラス」と言われて、皆さんがパッと思い描くステンドグラスとは、どのようなものでしょうか?
おそらく外国の大聖堂にあるような、聖書の一コマやキリストをテーマにして、色とりどりのガラスを使い、見上げるほど大きく荘厳な作品ではないでしょうか。
確かに外国にはそういった作品が多くあります。でもそれは昔のお話。最近でももちろんそういった作品も作られてはいますが、今は個人向けの、小規模の作品も多く見られます。
特に日本では外国ほどキリスト教とステンドグラスの結びつきが強くないので、作品に選ばれるテーマはさらに広くなります。
ということで、日本独自に発展しつつあるステンドグラスの中から、皆さんのイメージからはちょっと離れた作品、こんなステンドグラスもあるんですという作品をご紹介していきます。
「生ける花々の中に少女を見た」
作:渡邉雄一
ステンドグラスをアートの域に高めようと活動されている作家さんです。
ステンドグラスは建具としての実用的・機能的な面も重要ですが、私ももっとステンドグラスがステンドグラス単体でアートとして成り立つようにと思っています。
「MICKY MOUSE」
作:土屋隆亮
コラボ作品。5年もかかったそうです。
京丹波町にあるステンドグラス工房「JAHPON LAND(ジャーポンランド)」のPUCCIさんの作品ですが、これ以外にもドラえもんやエヴァンゲリオンとのコラボ作品などもあります。
「Ornament」作品群の中のひとつ
作:山崎まどか
私の好きな透明のガラスを多く使って作品を作る作家さん。こうして見ると透明のガラスでもいろんな表情があることが分かりますよね。
「DOME -Water Bubble-」
作:堀正直
この立体感と躍動感!
「刈谷市K邸窓」
作:竹内美緒
個人宅への作品。アート性だけでなく実用性も兼ねています。
紫のガラスだけでこんなにキレイな作品ができるんですね!
「(タイトル不明)」
作:不明
前記の竹内美緒ステンドグラス工房さんの展示会に出品されていた生徒さんの作品。
ステンドグラスの中にステンドグラスを表現している点と、猫の体の模様がユニークですね。
ちなみに後ろ向きの姿だそうです。
http://blog.staind-mio.lolipop.jp/?eid=214
今回は以上です。
「ちょっと変わったステンドグラスたち その2」もお楽しみに。