通常ステンドグラスは一枚の作品です。
建具として使う際には、実用性を考えて普通の窓と合わせて二重窓にすることもあります。
さらに、ライトカバーやペン立て、テラリウム向けの作品などは立体的な作品もあります。
そもそもステンドグラスはガラスをカットしたピースを何枚も使用するので「一枚の作品」というと語弊がある気がします。
ま、それはさておき。
一般的に思い浮かべるようなステンドグラスは一枚のガラスのように見える平面的な作品です。
ですがある日、ネットでこんな3Dの影絵を発見しました。
How To Create A 3D Paper Cut Light Box
www.youtube.com
同じように切り絵も切り抜いた間から下の切り絵が見えるという形で二重やそれ以上の複数枚の作品ができます。
切り絵・影絵の二重バージョン〜ペンダントライト〜
buyee.jp
そして思いました。
「この3Dの影絵や切り絵のように、ガラスの透明性を利用してステンドグラスを二重三重に平行に重ねて作られた作品はないのか?」と。
探しました!
これがビックリな結果に!
見つけた作品をすべて発表します!(2020年4月現在)
桜
銀座で行われた作品展に出品されていたものです。色使いもステキです。
ライト
藤本滋子さんの作品。藤本さんはこのシリーズを何種類が作成されているようです。色の重なり具合がステキです。
はい、以上です!
え、たった二つだけ⁉︎
す、す、少ない、、、。
<追記2020年4月>
この二つ以外にも発見しました!
詳しくは後日、UPします。
ステンドグラスは使うガラスによっては透明性があって透けて見えるので、それを生かしてガラスを二重三重にした作品がもっとあってもおかしくはないですよね。
ステンドグラスはそのまま複数枚重ねても良いですし、二枚の間に光源を置くと、そこからの光の透過具合によってまた作品の見え方も変わってくるでしょう。
先ほどのひとつ目の3Dの影絵のように、LEDで色味を変えてみるのも面白いですね。
そして奥行きを表現するには遠近法が必要です。
遠近法もいろいろ種類があるので、その中でステンドグラスに適した、そして表現したいことに適した遠近法を採用することで、平面でありながら奥行きのある立体的な作品ができるのではないでしょうか。
遠近法については、こちらのサイトが分かりやすいです。
例えば前景に田舎の風景を、後景に時計の長針に太陽をつけたものを貼り合わせると、時間の経過とともに太陽が昇り沈むという、簡単な動きのあるステンドグラスも作成できます。
先ほどのふたつ目の桜の作品も内側のステンドグラスがゆっくり回転するような仕掛けになっていると、また趣が変わってきますね。
、、、そしてどうやら影絵と切り絵とステンドグラスは似てる部分があるようですね。
こうして見てくると、ステンドグラスを重ねる手法は、光の透け具合によって色味も変わってくるというステンドグラスの特徴をさらに増幅させるような仕掛けとなる可能性があると思います。
今まで以上に複雑な仕掛けやデザインの作品ができるのではないかと。
そう考えると、このステンドグラスを重ねる手法にはまだまだステンドグラスの可能性が秘められていますよ!
どなたか、そんな二重三重にデザインされたステンドグラスにチャレンジしてみませんか?